こんにちは。TAKASEAです。
今回はアングラーズ友達のAQAMさんの折れたロッドを修理した時のことについて書いていきたいと思います。
余った材料で治るかも…
AQAMさんの釣果についてコメントをやりとりしてると、ロッドが折れちゃったとのこと。過去に自分のロッドを修理したことがあったので、その時の余りの材料で治せそうだったので、修理させてもらうことになりました。
修理手順
- 折れた部分の割れなどを切り取る。
- カーボンソリッドを折れた部分の内径の太さに合わせて削る。
- エポキシ樹脂でカーボンソリッドを中子として接着する。
- 1時間くらい待つ
- 折れた部分の外側に、アクリル樹脂を塗りながらカーボンロービング を巻く。
- ラインテープをカーボンロービング の上から巻き余分な樹脂を絞り出す。
- 1日くらい待つ。
- 仕上げに薄くアクリル樹脂を塗る。
ザックリの手順はこんな感じです。
何で樹脂を2種類使うのか、とか考え方はまた今度書きたいと思います。
1.折れた部分を切り取る
割れて毛羽立っている部分や、縦割れがある場合はその部分も切り取ります。
(なので、潰れる様な折れ方をしていると修理が出来ない場合もあると思います。)
ヤスリで削って切るのが確実だと思いますが、私はせっかちなのでカッターで切ってヤスリで仕上げます。もちろん注意が必要です。カッターだと更に割ってしまう可能性もあります、とにかく丁寧に作業します。
2〜4.カーボンソリッドを削って接着
まずは太い方に合わせて、下竿分3.5cmくらい、先竿分2.5cmくらいを目安に切り出します。そして切り出したカーボンソリッドの先側2.5cmが出るくらいに下竿側の内径に合わせて、削って太さを合わせます。
(下竿分がなんで多いかというとエポキシ樹脂を塗って接着の際、エポキシ樹脂が潤滑剤になって予定よりも先竿側にズレ込む分です。感覚的なモノなので作業者の差もあると思いますが、私は最大で1cmくらい先側に深く入ります。)
下竿の接着する部位に楊枝に付けたエポキシ樹脂を塗り、カーボンソリッドを元から入れます。すると樹脂で張り付くので、先が出るまで元側から息を吹き込みます。先が出たら摘んで予定の長さ迄で引き出します。
エポキシが固まるまで少し待ちます。私の場合は1時間くらい。
カーボンソリッドが、そのままの太さだと先竿と下竿の間に隙間が出来るので、下竿から出た部分の外径を先竿の内径に合わせて削ります。
(この時もエポキシ樹脂で滑る分を考えて削り過ぎない様に気をつけます。)
エポキシ樹脂をカーボンソリッドに塗って、先竿に挿します。この時、ガイドの整列がズレない様に注意します。はみ出たエポキシ樹脂は拭き取ります。
また、1時間くらい待ちます。
5〜8.アクリル樹脂を塗りながらカーボンロービング を巻く
ロッドの繋ぎ目の先側1cm、下竿側1cmを目安に巻きます。
下準備として樹脂を付けたくない部分にはマスキングテープを巻いておきます。そして樹脂が着く部分は紙やすりで軽く塗装を落とします。
カーボンロービング というカーボン繊維の束は、ラインスプールに巻かれているので、第一精工の「高速リサイクラー2.0」を使うと便利です。ドラグ機能が付いているのでキツく巻き付けることが出来ます。
アクリル樹脂を塗りながら3重になる様に巻き付けます。そしてラインテープをキツく巻き付けると樹脂が絞り出されるので拭き取ります。
1時間くらい待ったらラインテープを剥がして、さらに1日24時間くらい待ちます。
カーボンロービング の端っこが飛び出した状態だと思うので、飛び出たところをカッターで削ります。
再度、表面にアクリル樹脂を薄く塗って24時間待って完成です。
まとめ
今回修理したロッドはグラス素材だったみたいで、修理部分の見た目の曲がりが多少違和感ありますね。でも感度は落ちていないと思います。あとはAQAMさんがヒラマサで強度確認してくれたら最高ですね。
最後に、樹脂系接着剤の硬化時間があるため写真が少なく文章のみの説明が多く分かりにくいかもしれません。ごめんなさい。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
AQAMさん!高級食パン美味しく頂きました!ありがとうございます‼︎
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