こんにちは。TAKASEAです。
今までも何回か折れたロッドを修理しているんですが、今回も不注意で折ってしまったアジングロッドを修理したいと思います。
以前、修理したロッドやロッド修理に関するリンクも貼っておきますね。


因みに、今まで修理したロッドはというと。
- シーバスロッド_ティップ部
- エギングロッド_ベリー部
- オフショアロッド_ティップ部
こんな感じです。
シーバスロッドは不注意で折ってしまったもの。
エギングロッドはロッド修理の練習として、折れてるロッドを安く買ったもの。
オフショアロッドはAQAMさんから依頼されたもの。
今までで3本しか直したことはないんですが、1本目のシーバスロッドの時にかなり試行錯誤の末、3回も作り直しをし、その都度フィーリングチェックをしたのでノウハウは貯まりました。
そして今回です。
そもそもなんで折れたのか。


このロッドは6フィート4インチの長さでワンピースなのでハイエースに乗っていた頃は、さほど気になることもなく積んでいたんですが、今の車になってから積み方に気をつけないと危ないなぁ、とは思っていたんです。
それがね、ショアジギでくたくたに疲れて車に戻って何気なしに荷物を置いていたら、パキッ…、って。苦笑
完全に不注意でした。油断大敵です。
ティップ側をボイド管に入れておけば良かったのに、ティップ側を出していたんです。そしてタモに引っ掛かっているのに気付かずタモを車の中へ…。なのでそこでパキッと折れました。
折れたのはソリッドティップの下のガイド〜次のガイドの丁度中間辺り。
これを機にチタンティップに改造して、余ったティップをドナーにしてエギングロッドに継いでハイパーなメバリングロッドを作るとか考えたんですが、今のところ各釣りに使っているロッドたちに不満がないし、アジングロッドもコルトを手に入れたタイミングだったのもあって長期放置していました。
そして急に直す気になったのは何故かというと、この前尺越えアジを釣った時に、教えてくれた方が4gのジグヘッドを使っていたんですね。
コルトはMAX3g…、4gを投げたところで折れたりはしないでしょうけど、アジストならMAX5gなのを思い出したのです。
アジストの存在意義が見つかったという訳です。
アジストTZ64/SLを直すのに必要なもの
まずは材料からです。
- カーボンソリッド
- カーボンロービング
- エポキシ接着剤
- メタルロック
- ダイヤモンドやすり
- 紙やすり
- スケール
- マスキングテープ
- クリアーラインテープ
- カッター
- アルミホイル(接着剤を混ぜるのに便利)


こんな感じです。
全部、最初にロッド修理を始めた時に買ったものです。
あ、メタルロックだけは今回、新品を買い直しました。結果的には硬化したんですが、作業途中のチェックで硬化が遅く、変質によって硬化しないかもしれないと考えたので、そこの工程をやり直しました。
アジストTZ64/SLを直す手順
1)折れた部分のバリを取る。

こんな感じでダイヤモンドやすりで削って面を出します。
もし縦に裂けるように割れていたらその部分も切り落として、裂け目が無くなるところまで切るか削るかします。
これを元側とティップ側と両方やります。
2)元側の折れた箇所にカーボンソリッドを細い方から刺し込み、カーボンソリッドの繋ぎ目にくるセンター部の太さを合わせます。
もしこの時に太い場合は削って細くしたりして使えますが、細くてスカスカという場合は太さの合うカーボンソリッドを買った方が良いですね。
そして申し訳ないんですが、ここから作業に集中しすぎて、あまり写真を撮っていませんでした!
文章で伝えられるように頑張ります。笑
3)カーボンソリッドのセンターが決まったら、先側と元側に1.5cmずつの位置で切り出します。
4)カーボンソリッドの面取りをします。
カーボンソリッドを切り出したままだと、ロッドが曲がった際に円柱状の角部分に応力が集中して破損に繋がりそうだと思うからです。
5)カーボンソリッドを元側のロッドに接着する。
今までのロッドは竿尻から入れて、カーボンソリッドをセンター位置が合うところまで引き出していたんですが、このロッドは竿尻から入れても途中で引っ掛かってしまって出てきません。
しょうがないので、カーボンソリッドの太い側を紙やすりで削って、元竿側の先端から入れて接着します。
私としては今回初めてやる手法ですが、こちらのやり方の方が楽だし一般的なのかなと思います。
この時に使う接着剤は2液性のエポキシ接着剤です。
30分ほど硬化するのを待ちます。
6)ティップ側を接着します。
ガイドの整列に注意します。
この時に使う接着剤は2液性のエポキシ接着剤です。


こんな感じに継げました。
30分ほど硬化を待ちます。
7)接着剤が必要以上に付かないようにマスキングテープで養生します。

8)メタルロックとカーボンロービングで補強します。
メタルロックを、ロッドと巻き付けるカーボンロービングに塗ります。
今回はカーボンロービングを、センターに一周、先側2周、元側2周巻き付けます。
9)クリアーラインテープをカーボンロービングの上からキツく巻き付けて、隙間から滲むメタルロックを拭き取ります。
10)メタルロックの硬化を待ちます。
30分ほど様子を見ていたらメタルロックの硬化が遅く感じたので、ラインテープを剥がし、カーボンロービングも取って、アルコールでメタルロックを拭き取りました。
翌日、メタルロックを買ってきて、8)〜10)の工程をやり直しました。笑
11)クリアーラインテープを剥がし、カーボンロービングの余り部分を削り取る。
カーボンロービングの巻始めや巻終わり部分があるのでそこを切り落とし、突起になっている場合はダイヤモンドやすりなどで削ってください。
12)メタルロックを薄く塗り、垂れないようにロッドを回しながら硬化をまつ。
メタルロックでラインテープの境目や凸凹を埋めるように、メタルロック付属のヘラで薄く塗ります。
そして30分くらい、釣り動画とか観ながらロッドをクルクル回してください。
30分くらい経って表面の艶がなくなってきたら大丈夫です。
念のため、そこから12時間くらい放置すれば完成です。

ガイドにラインを通して曲げてみます。



大丈夫そうです。
重さを計ってみます。

以前、計った時も76gだったので重量増は1g未満という事ですね。
疑問に思う人もいるかもしれないので説明しておくと、接着剤を2種類使い分けているのは、曲げと感度を両立できるんじゃないか?と考えているからです。
一般的なのはエポキシ樹脂のみでの接着ですが、カーボンロービングの接着にメタルロックを使うのは、アクリル樹脂のため硬度が高く『振動を伝え易いのではないか?』との考えから、またカーボンの接着にも相性が良い為、壊れにくいだろうと考えたからです。
エポキシ樹脂は多少柔らかいので中子があってもしなると思います。そして外側のカーボンとアクリル樹脂で振動を伝え感度を保てるんじゃないかなと。
感度に全振りするなら中も外もメタルロックなのかもしれません。今度機会があればそれでやってみても良いかもしれません。
とはいえ、今回は我ながらかなり良くできたと思っています。笑
今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。ロッドの補修で疑問点や相談などありましたら、遠慮なく問い合わせから連絡してください。喜びます。笑
使った物のリンク
↑などです。
カーボンソリッドはジャストエースのものをリンクに貼りましたが、サイズの合うものを選んで購入してください。今回紹介しているのは、エポキシ接着剤もダイヤモンドやすりも他のものも私が使っているモノとは違うものもリンクとして貼ってありますが、同じ作業はできると思います。
ではでは、また。


