こんにちは。TAKASEAです。
今回は栃木県に住んでいる私が鹿島灘へショアジギングに行く or 行かない、の判断をしている方法です。海のそばに住んでいる方や、そういう知り合いのいる方は情報が入るでしょう。でも、そんな恵まれた釣り人だけではないと思います。少しでも、判断の材料になって、波が高くてやばい状況に無理に釣行するのを避け、釣れる時を選べるようになっていただけたら嬉しいです。
じゃあ、何で判断しているの?
何を根拠に決めているか?という話ですね。
私が海況予想をするのにまず使っているのは、”タイドグラフBI”、”Windy”という2つのアプリです。
”タイドグラフBI”は、タイトル通り潮汐を見れて、風向き、風速、波高の予報を見れるので、まずはこれで大まかな釣行日を考えます。
重要視するのは波高、風速です。
そして次は、”Windy”で釣行予定時間の波高、波の間隔、ウネリの予報を確認します。
ここで重要なのがたいていの場合”Windy” のほうが波が高い予報です。一週間程度、先の予定を検討するのであれば”Windy”のほうが正確度が高いと思います。私の感覚的にも”Windy” の信頼度が高いです。
まず、基準にしている波の高さは1.5mです!
1.5m以上の場合はヘッドランドでまともに釣りすることは諦めます。底荒れしていて濁りがひどい場合が多いですしね。
ヘッドランドの沖側は波が当たって飛沫というレベルではなくデカいバケツで水をぶっかけられるような衝撃があります。
それで済めばいいですが、波がぶつかった衝撃でバランスを崩してテトラから落ちることもあります。実際、私も落ちた…というか、飛び降りたことがあります。その時は怪我はせずに済んだんですが、ロッドのグリップ部分をぶつけていたようで次のキャスト時に折れました…。
余談ですが、私はテトラに乗る時は波が来たら基礎石まで戻りやすいところか、しがみつけるか、最悪は落ちそうなときに飛び降りてもダメージが少なそうなポイントをできるだけ探して、そこで釣りをすることにしています。何回か、何十回に一回程度でもウネリが合わさって通常より大きな波が来ることがあるので…。水は1立方メートルで1トンです。直撃したら堪えられません。波は怖いという話でした…。
じゃあ、1.5m以下なら問題ない!?
単純に波高だけで判断できるなら、みんな苦労しないと思います。皆さん迷うところだと思います。
そうなんです。1.1mとかでも釣りにならない場合があるんです。
波がヘッドランドにぶつかったときに自分のところまで来る水の量が問題なんですよね。
上の”Windy”を例えにしますと、波の「間隔」と書いてありますが「周期」と言っていきます。この時は「8S」と表示されています。同じ1.1mの波でも周期が8秒と5秒だと全然違います。
波高1.1mで8秒周期では足場が高ければギリギリ釣りになるかもしれませんが、足場が低ければ波を被ります。慣れていない人が見たら身の危険を感じるレベルだと思います。ウネリもある場合はやめといたほうが良いと思います。波とウネリが合わさって、さらに高くなるタイミングがあるからです。
波高1.1mの5秒周期なら飛沫はかかるかもしれませんが、波を被るというほどではないはずです。
つまり、波高だけでなく波の周期が関係してきます。
どういうことかと言いますと。MINさんという方が下記のサイトで波のサイズについて数値化するという考え方を書いていて、それを参考にさせてもらいました。
これで明日の波のサイズがわかる(かも?)数値予報を楽しむ方法|MINのウラナミVol.273 (namidensetsu.com)
波のサイズを数値化する
波が自分のところまで来る水の量が問題だとさっきも書きましたが、体積でなくシンプルに考えるために波を三角形と考え、その断面の面積で考えていきます。
波高×周期(底辺)÷2=波の断面の面積
実際にありそうな波高と周期で考えていきますね。
例えば
波高1.0m、6秒周期 1.0×6÷2=3
波高0.6m、10秒周期 0.6×10÷2=3
こんなイメージです。ヘッドランドにぶつかったときの高さは大体同じだと思います。
そしてウネリでも考え方は一緒です。
波の周期の重要性、波高だけが波の高さというわけではない、ということが分かってもらえたかと思います。
じゃあ、波の数値がいくつなら問題ないの?
これはあくまで、私の個人的な感覚です。
- 3以下:ショアジギング日和
- 3~3.5:飛沫がかかってもいい装備
- 3.5~4:波を被る覚悟
- 4~4.4:足場の高いポイントを探す、ダメもとで行って現地で様子を見て無理そうなら諦める。
- 4.5以上:ヘッドランドには行かない。底荒れや濁りで釣果も見込めず、リスクが高い。
これは何度もダメもとでヘッドランドへ行ったり、鹿島に住んでいる友人からヘッドランドの情報を教えてもらい”Windy”の予報と見比べて出した判断基準です。
本当に海の様子を見るためだけに往復3時間以上かけて何度も海に通いました。自分の目でそのポイントがどんな状況か見たい気持ちが強かったんです。
その他の注意点
その他には、波とウネリのタイミングがあってしまい波高が高くなることがあります。これは合成波というようです。単純に足せばいいというものではないようで、波とウネリの高いほうの10~20%増しで考えるようにしています。
あとは巨大波です。これは複数の大波の山と谷があってしまい巨大な波となるようです。三角波や一発大波と呼ばれるようです。土用波も同じ現象だと思います。数千~数万に一回ということですが通常の2~3倍の高さになることもあるようですので注意が必要です。
この辺の詳細は下記の気象庁 波浪の知識を見てもらえれば分かりやすいと思います。
まとめ
冒頭で書いた通り、海から遠くに住んでいるのであれば海のそばに住んでいる友人を作るのが最善です。海の状況、釣果の状況、様々な情報がもらえるでしょう。
私は幸運なことに “アングラーズ” という釣果情報サイトで知り合った方達から様々な情報をいただけるときもあります。青物は情報戦だと感じることも少なくありません。ですので、釣り場やSNSでのマナーや挨拶とか世間話など結構重要だと感じています。単純に仲間ができる喜びは大きいですしね。
他にもYouTubeで”神栖市津波監視カメラ(波崎RDFセンター)”というライブ映像もあるので参考にしたりしています。
もちろんシーズン初めなど、事前情報なしに行くこともあります。そんな情報の少ない時期こそ、この考え方を使って安全に釣行できる日を選んでもらえたら幸いです。
そんなときに一人爆釣することもありますしね。(笑)
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